小児歯科の役割
小児歯科の役割は、むし歯になった歯を削って「治療」することよりも、適切な「予防」によって子どもの歯がむし歯にならないような健康な状態を保つことにあると、三郷市の歯医者「まつお歯科」では考えています。小児歯科に力を入れている当院では、将来、お子様がお口の健康を維持しやすくなるようなご提案をしています。
小児歯科を受診する時期
お子様の歯を歯医者さんに見てもらうなら、「お口にトラブルが発生してから」ではなく「発生する前」のほうがいいでしょう。治療ではなく予防処置なら、痛みもまったくありません。お口の中を検査したりきれいにしたりする予防のための通院は、歯医者に慣れるためのいいチャンスと言えます。タイミングとしては、歯の生え変わり時期を目安に考えましょう。
乳歯が生えてきたら
(1歳半~3歳)
乳歯は生後6ヶ月くらいから生え始め、3歳ころまでに上下で前歯12本、奥歯4本の合計16本が生えてきます。
各自治体では1歳半検診や3歳児検診などで歯科検診を同時に行っていますので、このタイミングで一度お口の状態を見てもらいましょう。問題がない場合も、予防処置を受けることをおすすめします。
永久歯への生え変わり時期
(6~12歳)
乳歯から永久歯に生え変わる時期は、抜けた歯や生えた歯がデコボコしてブラッシングしにくいため、むし歯になりやすいのが特徴。
また、歯並びが大きく変化する時期ですので、永久歯に歯並びの乱れが生じないか注意が必要です。矯正治療を検討されているなら、この時期までにご相談ください。検査をふまえて適切な診断をいたします。
乳歯は生え始めた瞬間からむし歯になるリスクを持っています。乳歯にむし歯があると、ない場合と比べて永久歯がむし歯になる確立が10倍になると言われており、乳歯のむし歯は永久歯の生え変わりにも悪影響を与えることがわかっています。
つまり、お子様の将来のお口の健康を考えるなら、永久歯がしっかり生え変わるまでの健康状態をしっかり見守ることが肝心なのです。しかし、小さなお子様が自分で自分の歯を守ることはできません。そこで、お母さん・お父さんの協力が欠かせないのです。親御様に「自分が子どもの歯を守る」という強い意識と歯に関する正しい知識を持っていただくことが、むし歯予防を成功させる条件と言えるでしょう。